頸椎ヘルニア

<ストレートネック>


頸椎ヘルニア(事の起こり)
   私は50台半ばで自転車通勤をし、そこそこ筋トレもしていた「おじさん」でしたので、体力や特に健康面では他人より自信がありました。しかし、ある日車に乗り込もうとした時、頭頂部がドアの枠に軽く当たったのです。そこにはゴムのパッキンがあり軽かったこともあり痛みは全くありませんでした。少し経つと、首に違和感がというよりも右腕に今まで体感したことのない痺れと痛みがありました。
   その後痛みと痺れはどんどんと増し、整形外科でレントゲンを撮ったところ、頸椎ヘルニア(ストレートネック)と診断され、直ぐに首のコルセットとMRI検査を勧められいったん帰宅しました。そして、医者からは前傾のきつい自転車は禁止され、しばらく安静とのことで痛み止め(ロキソニン)と胃の薬のセットを処方されました。腕を上げた状態ならば多少痛みが弱くなるので、いつも腕を上げた状態が続き、夜は寝返りは激痛のため一切できずそんな日が一週間ほど続いたため、接骨院へ行ってみることに。地元での評判の比較的良い接骨院は昔ながらのポキポキ・バキバキ系の力技タイプで、先生も皆100kg級の方のためか苦痛でしかなく、2日行っただけでやめました。その頃には痛みも少し和らいできたので姿勢を正し、枕を変えることにして様子を見ることにしました。それから自転車にも乗り始めて約1年が経った頃、今度は左腕が右の時よりも激しく痛むようになっていました。    何故また激痛が? 右側が良くなってからというもの多少は気を使って生活をしていましたがその後は年のことも考えずに普通に生活をしてしまってはいたと反省もしましたが、再発した左腕のあまりにも強い痛み(左手全体に常時激痛あり)に、今度こそしっかりと対処せねばと強く思い知らされました。そこで今回は、ボキボキ系の接骨院ではなくソフトな対処をしてくれる所へ長く通うようにして、何としても自分で治すと心に決めて、毎朝のラジオ体操と枕の見直し、自転車通勤の自粛、トゥルースイーパーの購入とロングブレス、常時姿勢の意識と何でもやっています。2週間くらいから徐々に痛みは軽減し、4週間でほぼ普段に戻った感じはしますが再発が怖いので無理はしないようにしています。
   頸椎狭窄の再発への恐怖、両腕の強い神経痛に悩まされ、健康のありがたみと年老いて行く体へのいたわりの必要性を今回痛切に感じさせられる結果となってしまいましたが、姿勢をいつも意識しながら、再発防止の為の改善を続けいてこうと思います。その中で効果的な対処方法があれば体験者としてどんどん紹介し、同じ悩みを持つ方々に少しでも痛みから解放されますよう願ってやみません。

※しばらく自転車に乗るのは様子を見ようと思いますので、「健康羅針盤」へはここからどうぞ!!
試み・対処処置・経過等
1. カラー(ギプス・コルセット)は症状が落ち着いたなら、長時間装着しない方が良いとのこと。これは常にカラーに頼ることでの首の筋肉の衰え防止のためだそうなので、できるなら装着する時間を短くしたいそうです。

2. 自転車通勤と筋トレをしていたころは、煎餅蒲団でも朝体など痛くはなかったのですが、筋トレ等を少し怠ると朝起きると体が痛いことがありました。しかし、布団(敷きマット)を変えてみることで、普段起床時にあった体の痛みがなくすっきりと起床できるようになりました。私は、ショップジャパンのTVCMでもおなじみのトゥルースリーパー プレミアム という低反発式マットを使ってみました。半信半疑でしたが、まあまあの結果に満足はしています。ただ、低反発のスポンジ状のものですから夏場はとても暑くなりますのでシーツ等で調整しないと汗だくです。

3. 現在は、枕を以前のそば殻ものに戻し、かなり低い状態で使用しています。しかし、寝ている間はどのような格好で寝ているかわからないので多少不安ですが、枕からの影響は大きいものと考えられます。左側が痛くなったのも今までの高い枕に原因があったのかもと思う節もあり、かなりの時間を寝て過ごすのですから負担のかかりにくいものにすべきだと思います。
現在の取り組み
ラジオ体操第一・第二・・・最近ラジオ体操が完璧な健康体操であるということで再度脚光を浴びている。頸椎ヘルニアの場合、首を後ろに反らすことは一番の恐怖である。しかし、接骨院等では動かさなければダメだと無理矢理に動かされる。痛みがひどい場合はかなりの恐怖である。痛みがある程度治まってきたら、動かすことも必要だと思うので、無理しない程度に動かすべきだと思う。全身をバランスよく使い、左右対称に動かすことのできるラジオ体操はそういった観点からも、とても朝の目覚めからの一日の準備として素晴らしいと思います。

枕の高さ調節・・・最近はPCに向かっている時間の増加やスマートフォンを見る機会が増え、それに伴って前傾姿勢を取っている時間が急増しています。このことにより、ストレートネック(首本来のS字カーブが真直ぐになってしまうこと)が増えていると聞きます。私も仕事はもちろんのこと、帰宅後もかなりの時間悪い姿勢でPCを見ている場面が多くなっていました。それだけに、今回の頸椎ヘルニアも長年の負担からきたものだと思われます。ですから、せめて寝ている間くらいは、体を十分にリラックスさせる必要があるので枕は第一番目の最重要アイテムとなるのです。

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